2017/10/23 12:31
先日販売再開となった「ルバーブ&ビーツジャム」
主原料ルバーブ、ビーツの野菜のジャムです。
ジャムはもともと砂糖漬けの保存食です。
そして、長い歴史があり、特にヨーロッパでは日本の漬物のように、昔から地域の風土にあったジャムが生まれているそうです。
日本人が保存食の味を酸味や塩味に向かったのに対して、ヨーロッパでは甘味に向かったというのは歴史的背景からみても興味深いです。ちなみにジャム作りに不可欠な砂糖を英国で庶民が使えるようになったのはだいたい16世紀後半ころから、だそうです。(「ジャムと砂糖のはなし」 独立行政法人農畜産業振興機構)
話は戻って、「ルバーブ&ビーツジャム」は糖度45度。 糖度45度と聞いてどんなイメージを持ちますか?
実は、糖度40~55度未満は、日本農林規格の中では「低糖度ジャム」に分類されるようです。
ところが、国際食品規格ではジャムの糖度は65度以上と決められていて、45度なんていう低糖度の物はジャムと認められていないそうです。・・・ということは「ルバーブ&ビーツジャム」をジャムと呼べるのは日本でだけってことなのでしょうか?
ちなみに、なぜ65度かというと、果実に砂糖類などを加えて煮込んでいくと、糖度が60~65%以上にならなければジャム特有のねっとりした感じにならないから、だそうです。
すると、「ルバーブ&ビーツジャム」を召し上がったことのある方は、「でも45度でもねっとりしている」と不思議に思われるかもしれません。
実は、ルバーブはとても火に弱いので、火にかけるとすぐにグズグズにとろけ、そして豊富な食物繊維のおかげで、とろり・・・となります。
おかげで、「ルバーブ&ビーツジャム」は他果実の低糖度ジャムのようにペクチンなどを入れなくてもとろっとしたジャムの食感を作り出すことができているのです。
ただ、低糖度故、痛みやすいという欠点があります。 その為、美味しいうちに食べきれるようなサイズになっております。また、召し上がる際には清潔なスプーンなどを使い、開栓後は冷蔵庫(10度以下)で保存、そして期限に関わらず早めにお召し上がりください。
余談ですが、日本で作られた国産ジャム第1号は「イチゴジャム」だそうです。その後、あんずやブルーベリーなどのジャムが登場し・・・ルバーブとビーツのジャムは一体第何号になるのか・・・バラエティが多すぎて見当もつきません。