2020/05/18 13:14

やや曇りがちで風が吹き荒れた水曜日。


マコモダケの定植を行いました。 

マコモダケは、名前から「キノコ」「タケノコ」の仲間と思われがちですが、稲の仲間で田んぼで育ちます。

こちら、掘り返したマコモダケの株です。

このままでは大きすぎるので、渾身の一撃を繰り返し小分けにし、一定間隔で田んぼに植えていきます。 

一見地味で簡単そうに見えるこの作業ですが、なかなか手強い作業です。

強風、水面の反射、真っ直ぐに植えることや、苗自体の重さ…などなどたくさんの要因が立ちはだかりますが、中でも田んぼの中での移動がナンバーワンかなと思います。

 田んぼは簡単に言えば深い泥です。一度脚を入れると、360度吸盤がくっついたように脚がはまり、動きが制限されます。うっかり普通の長靴で入ってしまおうものなら、3歩目にはあっという間に足だけ抜けて、長靴だけが田んぼに残り、片足で右往左往する羽目になります。倒れるわけにも転ぶわけにもいかない…辛いです。

通常田んぼに特化した長靴を履いて作業しますがそれでも一歩一歩が重く、深い…それが田んぼです。

さて。マコモダケはあっという間に2メートルほどのシュッとした草になり、根元がむくむく肥大します。一般的に食べられるのはその肥大した根元の部分のみ。旬が短くてあっという間に終わってしまうのですが、甘くてシャキシャキで、他の物に例えられない美味しさがあります。

まだあまりお店で見かける事のないマコモダケですが、炒めて、焼いて、蒸して、揚げて…といろいろな食べ方でたのしめる野菜です。ぜひお楽しみに!

ところで、「横風が強くて自転車ごと田んぼに落ちた」というのは、群馬県のあるあるらしいのですが、今日の風は本当に強く、自転車だったら落ちていたかもしれないレベルでした。「あるある」は本当に「あるある」なんですね!

足元を固定されながら強風に煽られても立ち続ける…大変なことです。今日定植したマコモダケが、順調に大きくなりますように!!