2020/10/14 11:59
今朝、さるなし をいただきました。
初めて食べました。皮ごと食べられるキウイという感じです。
さるなし、皮がすっぱくて、中が甘くて、すっぱい→甘いの繰り返しが口の中に広がる感じ。子供たちも「すっぱい!!!」と顔をしかめるのですが、直後に「甘~~い!!やっぱりもう1個、わ!すっぱい!」 となんだか忙しい模様。
さてさて。さるなし。何も知らないと思い、ちょっと調べてみたのですが、標高600m以上の山岳地帯に自生している山の果実。収獲期が短く、そして柔らかい為、なかなか市場にでることが無い、幻の果実。けっこう昔から日本にはあるそうです。
そして、多くの別名があるようで、サルナシ(猿梨)、シラクチカズラ、シラクチヅル、コクワ、ベビーキウイ、ミニキウイ。ちなみに、シラクチは猿の別名だそうですので、日本では50%の確率で猿関係の名前なのに対し、英語名だとハーディキウイ、キウイベリー、アークティック(北極)キウイ、ベビーキウイ、デザートキウイ、グレープキウイ、カクテルキウイ…と100%のキウイ押しのようです。あくまで、これはキウイだ!という事でしょうか。 猿があまり身近な存在ではないのでしょうか。と思ったら、じつはさるなしの原種は中国原産。それをニュージーランドの学者が持ち帰り、栽培。ニュージーランドの気候にあって、より甘く大きく育ったら、見た目がニュージーランドの国鳥「キウイ」にそっくりに。そこから「キウイフルーツ」という名前になり、そして時を経て日本含め世界中で広まったとか・・・。キウイプライド、納得です。
さて。子供が幼稚園から持って帰ってきたこちらの絵本。
動物たちが経営している山奥の温泉ホテルにある日、団体さんの予約が入ってさぁ大変!というお話です。話の中で山の動物が一斉に山の食材を持ち寄るのですが、そこに登場するのが、この「さるなし」。 ホテルのシェフはこのさるなしを使ってゼリーを作ります。きっとキウイみたいな味のさっぱり系のゼリーなんだろうなと思います。
昔からあった山の果実の味を、改良、輸入された新しい果実から知る。不思議なロマンです。
さるなし、美味しさにもびっくりしましたが、私をここまで盛り上げてくれたことにもびっくりしてます。
なんにでもストーリーってあるんですね。
見かけたらぜひ味わってみてください。
こちらを参考にさせていただきました。